破産のタイムテーブル5−役人が来る
2008/07/20 (Sun) 22:45
つづき・・・
ほどなくして、地方事務所のスーツ姿の役人が2人ウチの事務所
にやってきました。
1人は課長の花○と名乗りもう1人は係長の渡辺と名乗りました。
私は、役所に書類を持っていっても、いつも平の人とし係か
わらなかったし、課長はいつも奥のほうの席でえらそうな感じと
思っていたので、いきなりの課長と係長の訪問に面食らいました。
課長はウチの社長はどうしているかと尋ねたので、
私は正直に、自分は社長の娘で経理を担当しているが、
社長は病気で寝たきりで、仕事は専務のMKがメインでやって
いると話しました。
課長は、では、あなたで良いので話をするといって話始めました。
課長「実は今日、訪問したのは、やごうりこ工事のことです。
あの工事は、当初3月までの工事だったのですが、
工期を延長し5月19日までにしました。
ところが、今日は何日ですか?」
私「6月16日です」
課長「もう、一ヶ月も前に工期は過ぎていますよね、
しかし、貴社では工事を終える気配が一向にないのですよ!」
私はびっくりしました。
私「は?私がMKに確認したところでは、工事はもうすぐ終わるし、
役所にもそう言ってあるので、問題はないといわれているの
ですが・・」
課長「いいえ、工事は途中でストップしたままになっていますし、
今日、私の部下が確認したところによると、現場にも誰も
行っていないとのことですよ。
今日は専務さんはどちらの現場ですか?」
私「えっ!やごうりの現場に行っているはずですが・・・」
課長「ちょっと携帯に電話してみてもらってもよろしいですか?」
私はMKの携帯に電話をしてみるが、電波がとどかないという
音声が流れ、MKは電話にでなかった。
あの現場は、山奥過ぎて電波がとどかないとMKが言っていたの
で、私はそれを信じていた。
私「やごうりは電波がとどかないと言っていたので、通じないの
ではないでしょうか?」
課長「いえ、そんなことはありません。
部分的に入らないところはありますが、ほとんど電波は
とどきますよ」
私は愕然とした。ガ━━Σ(゚Д゚|||)━━ン!!
今まで、やごうりの現場で一生懸命とは行かなくても
それなりに仕事をしているとばかり思っていた
MKはいったいどこにいっているのか?
私はまんまとMKにだまされていた。
こんな、会社が倒産しそうな状況で、本当なら、
取締役や社員みんなで力を合わせて、この状況を何とかしようと
思うのが普通じゃないか?
それなのにMKは、仮にも専務であってほぼ社長と同じ扱いな
のに、私に嘘をついて仕事を放棄していて、給料だけしっかり
取っていたのである。
それは、まさに給料泥棒です!!!
課長「工事はここ一ヶ月まったく手を着けられていません。
うちの方としましても、このまま放っておくわけにも
行きませんから・・・(-"-)
とにかく、工事を完成させてください。
このままの状態が続きますと、非常にまずいことになります。
うちのほうでもそれなりの措置をとらせていただくよう
になります。」
私「それなりの措置と申しますと?」
課長「入札に係る指名停止とか、
悪ければ建設業の許可の取り消しとか・・・」
“指名停止”ってのは
工事を落札できない今のウチの現状は、指名停止を喰らったの
と同じようなものだから、良い(良くはないけど)としても、
建設業の許可を取り消されては、本当に会社を続けていけなく
なる。。
私は工事は何とかしますからと丁重に頭を下げ、
お見送りしました。
その後、MKに連絡がついたのは午後6時ごろ、
いったい何をやっていたのかと尋ねても、
「あぁ、今日は午後3時過ぎからやごうりに行ったから」
っとまた嘘のテンコもりをするので、
いったいどうするつもりなのか?と尋ねると
「来週からやるよ」とのんきなことを言っているしまつ。
私は、はらわた煮え繰り返って、そのことを母に話すと、
母はN会長に説教してもらったほうが良い言って、
N会長に今日のことと工事のことを電話しました。
N会長は“仕事はきっちりやらなければいけない”
というのが持論なので、烈火のごとく怒り、
そのため、その次の日から工事は再開されました。
しかし、この一件からMKはもう本当にやる気がない、
ウチが倒産しようが、どうなろうが、
従兄弟であるはずのMKはどうでもいいと思っているということが
ありありとわかってくるようになるのでした。
先週、私と一緒にN会長の所に50万円借りに言ったのは
ただ、自分の給料がほしかっただけだったのです。
・・・つづく
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